恋する小鳥

Irreplaceable 

リュウとの思い出

こっち見てニャー


今夜はリュウの雛を連れ帰ってきたので、
そのままリュウとの思い出話を少し。



愛して愛して、だから傷つけて離されて、
でも忘れられなくて追いかけてすがって、全てを捧げて焦がれ続けた。
他の男のものになっても、その男との卵を抱いて雛をあやしていても、
その女は俺のものだと 毎日毎日叫んでいたリュウ。
そのシュリが死んで、元々シュリしかいなかったリュウは、
たったひとりになってしまった。

シュリの家族は、それなりに仲良く仲間とともに暮らしているのに、
リュウはその時に、全てを失くしてしまったように、
鳴く事さえ しなくなって。

でも時々、何度もシュリの娘たちとシュリを間違えては
その娘のそばに行こうと籠を脱走し、セキセイの籠にへばりつき、
「俺だよ、リュウだよ」と、必死で呼びかけている姿に、
何度涙ぐみながら、捕まえて戻したことか。
最愛のシュリの死を受け入れられなくて、その時ばかりは金切り声で叫んで、
連れ戻す私を強く強く噛んだ。
あと一ヶ月で、シュリがいなくなって一年になります。


私は何度も書いてきたことですが、
ついぞ昔、マメルリハは今よりもすごく高くて、
善良なブリーダーさんで ノーマル18000円、ブルーは20000円で、
ペットショップだと ノーマルペア 60000円で 売られていたくらい。
そんな時分に もう憧れて憧れてやっとブルー1羽をなんとか買って
悦に入って暮らしていたとき
「無料でマメルリハ グリーンもらってください」
という掲示板を見つけて
飛びついて連絡して送られてきたのがリュウでした。

リュウは、セキセイインコのシュリとブルーのチロが
仲良し夫婦のようだったところに突然やってきて、
なぜなのか どうしてなのか いまだにわからないのですが、
とにかく一瞬で セキセイのシュリを、自分の女と決め付けたようでした。
チロは全くリュウに無視されていて、
リュウに付きまとわれるシュリにも近づけなくなって、
その分私との距離が近くなって、あんまり手乗りでもなかったのが
ここで一気に仲良しになりました。 そしてオスカルがやってきて、
人懐っこいセキセイのシュリ、喜んで傍にいてくれるチロ、
巻き毛の珍しいオスカル、乱暴だけど健康そうなリュウ。
色んな個性がつまっていて、毎日それで十分楽しくて、
本当なら これ以上鳥が増えることなんかもうないと思ってた。

でもそんな幸福な時間は、突然チロが死んで変わってしまった。

シュリはセキセイ語でオスカルに話しかけ、
それが気に入らないリュウがオスカルの嘴をもぎとってしまった。
あの惨事のあと、長くさ迷ったすれすれの線を克服して、
なんとか生き残ったオスカルは、それでもあちこちに
障害を残したまま、一生を送ることになってしまった。
チロを、病変に気づかずそのまま失ってしまったことや、
オスカルを不遇にしてしまったことへの懺悔で後悔で、
私は反動に反動を重ね、小鳥を増やしていくことになる。

今も チロが元気でいれば、きっと沙門と出逢うこともなかったと思うし、
今の山の中にある事務所へ引っ越してもこなかったと思う。
あの、無知と無力で死なせた経験がなかったら、
こんな 鳥バカヤロー にはなっていなかったと思う。
だけど、私が変わったように、リュウも変わった。

私と一番仲が良いわけでもなんでもないリュウが、
今となっては、一番傍にいてくれた小鳥になる。

リュウを手放されるときに、妙に気を使って、
わけを聞かなかったことを今は悔やんでいる。
荒鳥が人間を噛むくらいは普通だと思っていたけど、
送られてきた緑の大きな体格のマメルリハは
天井から戦闘機のように突っ込んできては攻撃してくる、
他の鳥も人間もなにもかも、大嫌いマメルリハだった。
きっとさんざん元親さんの手を焼いてきた結果、
泣く泣く手放されたんだろうと推測された。
そんな全てが敵だらけの不安で辛い人生のなかで、
リュウはたったひとり、愛情を傾けられるシュリを見つけた。
私の家へやってきたのは そのためだったと言っても良いほど。
だけど、リュウは そのシュリのいない人生を
ひとりで生きていかなくてはいけなくなった。

もし鳥が、好きな人が死んだことが理解できて、
あの世というものがあると知っていたら、
迷わずリュウは後を追って死んだんじゃないか、
そんな風にさえ思えるほど リュウはシュリが命だった。


そんな孤独で無骨なリュウに、なんとか家族を作ってあげたくて、
お見合い期間を設けては流血沙汰になり、
女の子達に緑オスへのトラウマを作ってしまう失敗を繰り返して、
ようやく唯一、存在を認めもしないけど、攻撃もしなかったリンダと同居して、
去年の8月に 初めてリュウの子供が生まれた。
私は嬉しくて、もう嬉しくて、あんなにシュリとキスしていたリュウが、
まだ一度も妻のリンダとの間にキスしているところさえ見たことがないのに 
どうやって子供ができるのか不思議で仕方がないけれど、
それでも嬉しくて、飛び上がって。

それなのに脱走して空へ飛んでったときは こんな結末かと思ったけど、
シュリの娘の声をまたシュリと聞き間違えて、空から部屋へ戻ってきて
セキセイの籠にしがみついて自由な空を放棄したリュウは、
やっぱりシュリのことを忘れてないんだなと思った。
シュリを呼ぶときにしか鳴かない鳴き声で叫ぶリュウを、
また、涙ぐみながら捕まえて、
その時本当にリュウはシュリが好きだったんだなと、
しみじみ思ってまた泣けた。
そんなリュウと一緒になって、短気な夫をただ優しく包んで、
雛を暖めてじっと巣箱で帰りを待ってるリンダを思ったら、
またどっと泣けた。

そしてリュウは、その妻リンダのもとで、今も生活をしている。
シュリの生まれ代わりだと信じたリュウの第一号は、
残念ながら 幼くして 先月、この冬の初めに失くしてしまった。
リュウの大事なものを、二度も奪った私を、どう思っているのか、
それでも、リュウはすでにその時抱卵に入っていて、
そして、また 可愛いくて仕方のない雛をこの世に生み出してくれた。

男の子だね


不平等はいけないなと思うけれど、
リュウの子供は何よりも愛着がある。
リンダは美少年ヒップと同じリブの子供だから、
この子達はヒップにとって甥っ子姪っ子になる。
そのせいか、生まれてくる子はみんな、
リュウには似ても似つかないほど大人しい。
でもいつか、リュウのような 根っからのワルも生まれてくるんだろうか。
私はいつも、ちょっと心配しながらも、
心のどこかで ちょっと期待してまだ小さな雛を手のひらにのせてみる。
もしかしたら、凄い力で暴れだすんじゃないかって。

頭はげはげちゃんだね


リュウに似てもいいんだよ。
マメルリハなんだから、暴れてもいいんだよ。
怖かったら、嫌だったら、いくらだって噛んでもいいんだよ。


みんなの頭が好き


この中に、あの早逝しちゃった2代目シュリちゃんは、
還ってきてくれているんだろうか。
そうであったらいいな。 そんな素敵なめぐり遭いがあったらいいな。
都合の良いことは、この際なるべく信じておこう。

リュウにもう残りは余生だと思うような地点がきたら、
私の家で、完全放し飼いで一緒に暮らすつもりをしている。
リュウだけは、今のような鍵をもうしないで 
いつでも好きに籠のドアを開けて出て行って、
好きに戻ってくるような そんな生活を。
色んなことがあったよね、沢山の女の子を泣かせたね。
今はとっても良いパパを一生懸命やってる。

シュリといつも脱走して私を困らせていた。そんな昔がとても懐かしい。
春になったら、庭へ出て花を眺めながら、
私と一緒に 色んな鳥たちの思い出を話そうね。
この可愛い可愛い子供たちは、大事に大事に育てるよ。
願いをまた叶えてくれて ありがとう、リュウ。
お前がうちに来てくれて、本当に良かった。


昔、まだシュリが卵を温めていたのを、見守るリュウ。

とんがってたね

今はこんなに瞳が輝いてはいないんだけど、
まっすぐ、落ち着いた瞳をして、この穴から私を今日も見ている。






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Category: 里親募集中
Published on: Sat,  17 2009 23:02
  • Comment: 8
  • Trackback: 0

マメルリハ ノーマル 抱卵 鳥の恋

8 Comments

S子  

ピースケママ様へ

こんばんは。
いえいえ本当に、私のところへ来て
あの子は不運だったんじゃないかって、
そればっかりです。
でもなんとか仲良くなれるように、
毎日良い距離をとって一緒に暮らしています。
一緒に進んでいるといえれば一番いいのですが。

2009/01/21 (Wed) 01:10 | REPLY |   

S子  

haru様へ

こんばんは コメントありがとうございます。
マメルリハは特にそうなのか、
好きと決めたら 他へはなかなか心を許しません。
頑なで 一途で、でも暴力的な愛でした。
それでも一緒にいたかったふたりが
いつかどこかで一緒になってくれることを
心より祈っているのです。

2009/01/21 (Wed) 01:08 | REPLY |   

S子  

きゅあ様へ

本当に、シュリとリュウが同じ種類になって、
今度はなんの障害もない世界で
もう一度めぐり合ってくれることを
心より祈っているので、
どんぴしゃなコメントありがとうございました。
なんだかもっと人を好きになりたいと、
この子を見ていると思えてなりません。

2009/01/21 (Wed) 00:56 | REPLY |   

ピースケママ  

うっ・・・泣けてしまいます

こんなにリュウ君の事を思ってくれている飼い主さんがいることがいることが・・・
リュウ君は不運かもしれない・・・だけど幸せですね・・・。

2009/01/19 (Mon) 20:52 | REPLY |   

S子  

ひよママ様へ

小鳥は本当に記憶がいいですよね。
鳥頭なんていいますけど、全然・・。
リュウにとって 不運が重なっていると思うし。
それこそ出泡なければよかった・・・なのかもしれませんが、
きっと来世でシュリと一緒になることを
信じて その日まで一緒にいようと思います。
ゆきちゃんとはなちゃんは 仲がいいですよねー。
はなちゃんの包容力にもびっくりします。
雛ちゃんだったのが いつのまにか大人になってるんですね・・・。

2009/01/19 (Mon) 00:22 | REPLY |   

haru  

リュウくんの物語を読んで涙が止まりませんでした。。。
小さなトリさんにもこんなに大きな愛情がつめっていること改めて実感しました。
ありがとうございます。

2009/01/18 (Sun) 21:41 | EDIT | REPLY |   

きゅあ  

リュウ君の激しい生き方に胸が打たれます。
後半はゆったりとした幸せに包まれて穏やかに過ごして下さい。

来世はシュリちゃんと何でもいいから同じ種に生まれ、出会い、
最後まで添い遂げられるといいなぁ~って強く思います。

2009/01/18 (Sun) 21:32 | REPLY |   

ひよママ  

S子さんのブログを読み終えた時に、リュウ君の一途でドラマチックな生き方に涙せずにはいられなかったのを思い出します。
うちのゆきも、はなを追う姿は凄まじく、怪我した足を引きずりながら追い、餌も全く食べず体中を打ちつけながら側に行こうと暴れ、声が枯れるまで泣き喚き、離す度にその絆の深さを見せつけられます。
療養だの発情だの問題はいっぱいあるのに、別居させられず「好きなだけ側にいなさい」と言ってしまうのです。
うちの場合リュウ君の愛情とはちょっと違いますが、人間以上に鳥は愛深く一途な生き物なんだと思わずにはいられません。

2009/01/18 (Sun) 21:07 | EDIT | REPLY |   

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