恋する小鳥

Irreplaceable 

佐渡のトキ達に謝る

どうみたって日の丸


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100311-00000006-maip-soci">「トキ9羽死ぬ テンが襲撃、足跡から判明 環境省」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100311-00000006-maip-soci

「トキ襲撃 正体はテン 網目62カ所拡大 すき間から侵入か」



昨日は一日憤りを隠せず、記事も書けなかった。

佐渡って自然でしょ、言葉が良いか悪いか知らないけどド田舎でしょ。
それが売りでしょ、それが目指す環境でしょ。
そのなかでお金かけて施設つくってさ、
中国の鳥を輸入してまで、トキを復活させようとしてるわけでしょ。
じゃあ、なんで目を離したの? ずっとそんなモニタリングだったの?って。

学名で、Nipponia nippon
英名で、Japanese crested ibis

日の丸のように赤い顔、弓のように美しい弧を描くくちばし、
こんな美しい鳥を、環境復活の象徴として保護したい、復活させたい。
その試みに、どれだけのひとが反対し、賛成し、期待していたことか。

それが、夕方6時にカメラに小動物が確認されているにもかかわらず、
気づいたのか気づかなかったのか、夜の8時から朝まで放置。
しかもトキが襲われただろう大声の始まっているのが夜の8時頃だという。
いくら冬でも、その時間に職員は全員帰宅していたんだろうか。
どうして、24時間観察できない状況で保護センターだと言えたものか。
今はいくらでもカメラを仕込んで、観察しておけるじゃないか。
しかも野生動物が侵入したことは初めてではないらしい。
なのに会見では、ちっともそのことには触れようとしない。

トキの保護センターをわざわざ訪問してお金をおとしていくひともいるし、
佐渡の一大事業であることは間違いない。
農業に制限をかけられることに反対したひとたちの、
苦渋の選択を無に返すような怠慢だ。
3センチの穴でもテンはとおるから網を補修しても追いつかないとかなんとか、
そんな言い訳があるだろうか。
そこは、莫大なお金をつぎこんで と怒るひともいるだろうけど、
そんなことにも値しない、なんてつまらないものだろう。
小動物が入ってきても、守れるなにかを持たないで、
どうやって保護しているつもりだったのか。
放鳥したものなら、それは仕方がない。
だけど屋根があって、かこいがあって、
つまり翼で逃げる鳥に対して飛翔能力に制限をもたせたスペースで飼うことは、
危機意識も育たないし、対応能力も劣るだろうし、
筋肉だって、野生のそれとは比較にならないだろう。
本来のトキの能力を抑えているなかで、野生動物を放したも同じ。
それは、人間を信用してまずは田畑に慣れようと努力していたトキを、
人間側のミスで裏切ってしまったことと同じ。
全部食べるわけじゃないけど、動いてりゃイタチやテンは皆殺しにするんだから、
もっともっと危機感があっても、よかったんじゃないの?
それは後からだから言えることなの?

今は留守にしていてもペットの様子が心配で、
携帯でいつでも確認できるようにしておくような時代。
動物を飼育するのに、夜勤を置いてないなんてことは、
しかも、12時間ということは一日の半分。それだけの時間を
トキだけのために仕事している人たちが見に行かないなんて、
そんなことがあるなんて、思いもしなかった。
同じような大自然のなかで、鳥の飼育施設は世界中にたくさんあるだろうし、
外敵にやられないためにできることを、養鶏業者だって、
繁殖業者だって、動物園だって、みんな頭を使ってやれることやってるはず。
たった11羽が守れないなんて、一夜で9羽も死なせてしまうなんて、
佐渡保護センターのひとには、怒りしか湧かない。
もう絶滅してるんだから、いまさらって言われても、
どうしても悲しい、鳥の本当の能力でもって逃げて捕まえられる、それは自然。
本来の飛翔能力を抑えられたところで、逃げて捕まえられる、それは不自然。
その死はむごい、トキたちは朝まで大声で鳴いていた記録があるなんて、
それなのに 助けにいけなかったなんて、もう絶対納得できない。
トキの学習場所なのに、テンに狩猟を教えたみたいになって、
今まであれだけ賛美されてきた保護センターの努力や成果は、
いったいなんだったんでしょう。これが実態?それとも事故だって言うの?

本当はもう、こんな事件が起きるということは、
それだけ絶滅にふさわしい鳥だという証明だというひともいるだろう。
環境に適してない、野生に出たって結局やられる。
そう考えるひともいるだろう。
だけど、放鳥後のデータは興味深いものが次々と出ているし、
いなくなったり、求愛をはじめていたり、自由でユニークなトキの魅力、
人間の心配をよそに、高い適応能力を見せてくれて、
その飄々とした風貌と飛んでいる姿は羽ばたく風となって、
里山ニュースを愛する人々の心をあたためてくれる存在なのは確か。
トキだって、諦めてないのに、人間だって諦めてられないよね。

もう一度、そう、もう一度、

死んだトキたちのために、どうかもう一度。

ごめんね、みんなで勝手に、ただただ勝手に、
捕らえて、連れてきて、なのに環境に慣れろとか、長く生きてとか、
逃げてとか、耐えてとか、頑張れとか、ここで餌採って自分で生きて とか。
ごめんね、私たち人間が、
捕って食べて、そして減らしてきたのに、今更なにを、
イタチよりなにより、外敵の私たち人間に、
君達の生きる権利、死ぬ権利を、
こうやって、今も食い物にしてる。
ただ、白に赤い丸がついて、それが、この国の美意識の根幹だったから。
だから離せなくて、諦めてあげられなくて、
もう一度、姿を見たくて、本当はもう、絶滅したのに、みんなでその死を、
最後の1羽のその死を、見届けたはずなのに。




あのときも、最後の1羽となったキンは、
飛び立とうとしてドアに頭をぶつけて死んでしまった。
広いところでひとりぼっちで生きているのは寂しかっただろうけど、
あんなに狭い檻の必要があったのかどうか、いまだに疑問が残る。
だけどとにかくずっとニュースでやっていたから、
絶滅というものを生きている間にしっかりと確認した、
あの瞬間は本当に衝撃だった。

だからいくら生物学的には同じだといわれても、
ほかに人工繁殖させている中国産トキを放鳥するといわれても
「それは復活したことになるのか・・・?」
みんな首をかしげたことだと思う。諸手をあげて、万歳と喜んだ、
そんなひとはいなかったと思う。
ただ、なんとなく罪悪感にかられて、
どうなるんだろう・・・そんな疑問と不安でいっぱいだったのに、
元気に餌をとったり巣を作ったり、
そんな姿が佐渡以外でも見られるようになるにつれて、
なんだかそんなことはどうでも良くなった気がした。
このまま順調にいけばいいなと思ってた、それは勝手に、思ってただけで、
なにかしら活動したわけでも、
寄付したわけでもなければ佐渡の人間でもないのに、ほんとに自分勝手に。

だから、私はいつもいつも、自分の鳥たちのためにばかり泣いているんだけど、
この二日間は君たちのために、ずっと泣いていたいよ。
地元の取材で「もうトキが生きがいなんです」と笑っていたおばあさんは、
今頃やっぱり悲しんでいるのかな。
君達が、もっと良い環境で、もっと愛されて育つには、
多分こういう一般民の怒りや悲しみのエネルギーが必要なんだと思うから、
だから私は思いっきり怒って、思いっきり泣くからね。
君達の死が、無駄にならないよう、テンの幸せだって祈ってやる。

だからどうか、また還ってきて。
もう一度、この国へ生まれてきて。
そしたらきっと、君達はきっと、
日本産トキ となる、うん、それでいいじゃないか。














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Category: 鳥・動物ニュース
Published on: Thu,  11 2010 14:02
  • Comment: 5
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佐渡 トキ 保護センター テン

5 Comments

S子  

ビチのあーたん様へ

つらいですねー、まともにショックを受けるのは、
私とかあーたん様とか少数なのかもしれませんけど、
トキって綺麗なんですよね。でも鶴と同じで、やっぱりちょっとトロイのかなあ。
留鳥と渡り鳥があるみたいですが、もし過去に渡っていたら、
今の子たちにもきっと日本の血も少しはいっているかもしれませんもんね。
でもセンターのトキの元は7羽ということですから、
今100羽以上がそこから出たことを思えば、
ちょっともう、無理があるのかな。
そう思わないこともないです。
可哀想と思うこと、悲しいと泣くこと、
関心があるということは、悪いことではないと思います。
税金なんだから怒って当然! ではなくて、
お金もらうならちゃんと鳥と暮してほしいって、
それだけなんですけどね。


2010/03/12 (Fri) 16:53 | REPLY |   

S子  

めー様へ

今日になって、めっちゃすきまあったことがわかりましたねー。
雪でできるんでしょうかねー。
木の上まで上ってこられるでしょうし、
パニックだったでしょうねえ。
可哀想ですね。これもきっと大事な
今後の礎となるのかなあ。

2010/03/12 (Fri) 16:42 | REPLY |   

S子  

まめ様へ

莫大な予算、いりますか?
あの施設に、当番で泊まって監視することが、
変な鳴き声が聞こえたら、すぐに立ち入って見張る、
また、訓練された犬を使うとか。
それがそんなに難しいですか?
じゃあ、あなたはなにも言わないで、
ただこうやって他者の記事に、自分の書きたいことだけ書いて、
メールアドレスものせないスタンス、
それで、もやもや気分はすっきりしましたか?
なーんて。別にあの、書きたいこと書いてる私のブログなので、
読みたくなければ来なきゃいいですから、ほんと、ご苦労様。

2010/03/12 (Fri) 16:38 | REPLY |   

ビチのあーたん  

S子様、はじめまして。
いつもいつも、笑いながらそして泣きながら・・生きる意味、生かされる意味、そして私たち人間の身勝手の中で生きていかなければならない小さな子供たちの現実を突きつけられ考えさせられながらBlogを拝見させて戴いています。

昨日のニュースを見てから、つらくて、苦しくて、そして怒りで一晩中眠れぬ夜を過ごし、今日のニュースであまりのずさんさ、責任の無さに心が凍る思いです。

どんなに怖かったろう、どんな思いでこの世から飛び絶ったのだろう。信じていた人に救いの叫びを何度も何度もあげ、それなのに裏切られたも同然の仕打ち・・。
彼らが、彼女らが理不尽な死を迎えなければならなかった時に、暖かい部屋でヌクヌクと過ごしていたの?

ごめんね、本当にごめんなさい。
こうやってコメントさせて戴いている間も、S子さんの記事を思い出し、あの子達の無念さを思って、涙が止まりません。
私も、今まで幾つもの我が子の死に立ち会いました。
安楽死を選ばざるをえない死もありました・・ウウン、それは単に私の身勝手だったのかもしれない・・何年経っても本当にあれで良かったのか、自問自答する自分がいます。

人間が手をかけて育てている以上、子供達には自分の生きる道を選ぶ事はできないから、何をおいても子供達の幸せを私たちなりに考えて、その責任を全うしなければならない筈。
試行錯誤の中で、人間も彼らに生かされ、いろいろな事を学んでいくのだと思っています。
それなのに、今回の事件(事故でなく敢えて事件と言わせていただきます)は、朱鷺の子達が生きて来た意味さえもメチャクチャにしてしまった。

私も何が出来た訳でもない。何も出来なかった事が悔しくて、ただ今は怒りと悔しさで、泣くだけです。

初めてのコメントなのに、長くなってしまいました。
いつもS子様のBlogに勇気づけられています。
今日の記事に、ついつい共感してコメントさせて戴きました。

2010/03/11 (Thu) 18:30 | REPLY |   

めー  

S子さん、こんばんは。
S子さんの記事を見ていて泣けてきました。
私も昨日、ニュースを見てて怒ってた一人です。信じられない!って思って見てました。
そして悲しかった・・
私もそのトキたちに謝ります。
ごめんね。私たち人間が勝手にやっていることに翻弄させてしまって。
私も思いっきり怒って思いっきり泣くから。
なにもできなくてごめんね。

2010/03/11 (Thu) 17:51 | REPLY |   

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