恋する小鳥

Irreplaceable 

おもいで(5)

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名前の由来



すみません、今日はショートです。
昨日美智子様に手を振っていただきました!多分私に!うそです、群集に・・・。
とても神々しくて、ずっと手を振っていただいてて、
まわりのお年寄りが泣いているのも印象的でした。
「あのひとのためなら死ねる・・・」
そう、一緒にいた職人さんがつぶやいたのを聞いて、
ちょっと感動しちゃった。やっぱり本物は違うなあ。
私はときに右的な感情を書くことがあるけど、
それはたぶん繊維業にいた影響が大きいと思うんだけど、
こうやって心がどきどきして、感動しちゃうのは、
骨の髄からそうなのかなあと、いろんなことを考えてしまいました。







「アタシは今日からマリーだから」

突然彼女が自分のことを、マリーだと断言したのは小学6年生のとき。
外国人ぽい響きが彼女にとって格好良かったには違いないが、
自分の名前が日本人のそれと少し違うことに気づいていたのもあるだろう。
彼女の名前は、難しい漢字があてがわれ
誰にもそうとは読めない読み方をしたので、
本人も毎回聞かれることにわずらわしさを感じているようだった。

だけど、いざ強要されたとおりにマリーと呼ぶと、
「犬みたいに呼び捨てすんな!」とキレる始末。
思ったよりクールじゃなかったのだろう。
で、みんな怖いから「-さん」づけすることにして、
マリーさん、マリーさん と呼んでいたら、結構ハクがついてご機嫌だった。
同級生にさんづけを要求するのもどうかと思うが、
メリハンは新しいその名前がいたくお気に入りで、
私にだけは「マリーと呼んでもええよ」などとも言ってくれた。
だけど、祖母の影響で京都弁がきつかった私は、
「マリーさん」がいつしか「マリーはん」になり、
早口で「マリハン」と呼んでいるうちに、なんとなく「メリハン」になっていた。
その頃には他の同級生たちが、
その遊びに疲れてまた本名で呼ぶようになっていたのだけれど、
私だけは「メリハン」呼びが定着し、
いつしか、メリハンと呼ぶのは私だけになってしまった。
だけどメリハンはそのことがまた嬉しかったらしく、
名前で呼ぶと「あんたにはメリハンでしか返事したない」と言われ、
それは私だけの彼女の名前になった。
そんな些細な呼び方の遊びが、
突然ふたりを傷つけてしまうことになるとは思いもせず。


青田さんの事件のあと仲を戻した私たちは、
それでも一緒につるむことはなかった。
けれど毎日廊下であえば必ず寄って、
調子をきいて笑い合うようになっていた。
夜になれば、家の前に彼女が立っていて、一緒に散歩することも多くなっていた。
そんな私がいつも彼女のことを
「メリハン」
と呼ぶたびに、
まわりの生徒たちが、ひそひそとささやきあっている、
そのことに、私は一向に気づいていなかった。
だからむしろ大きな声で、私だけの大好きな名前で、
「メリハーン!」
そうやって、呼んで駆けていった。
それが実はハングルの名前で、私も実は在日で、
だから私は不良ではないけど彼女と仲が良くて、
ふたりだけのときは、朝鮮語で会話しているらしいよ、昔かららしいよ。
そんな噂が広まっていることに
私と私の小学生からの友人たちは、全く気づいていなかった。
そう、たったひとり、

メリハンをのぞいて。





つづく










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Category: 恋する思い出
Published on: Sat,  27 2010 19:37
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