恋する小鳥

Irreplaceable 

夏の別れ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Category: スポンサー広告
Published on: --,  -- -- --:--
  • Comment: closed
  • Trackback: closed
かわいかった


今週はお別れが少し多かったです。

まず、リラン。

もう残留決定かな と思っていたリランが、
新しいおうちにもらわれていきました。

最初は、おうちの先輩オカメさんやご家族との相性をはかるため、
夏の合宿と言って、何日か泊めてもらうようになっていたのですが、
リランの可愛さが届いたのか、その日の夜のうちに、
「この仔を」 
そう、おっしゃっていただくことができて。

合宿に出したときは、本当はすこし、まだ現実味がない私がいて、

───これが最後の別れになるんだろうか。

そんな予感があったのに、あまり考えないでいて。
でもそのお迎えのとき、あれほど私のそばから離れなかったリランが、
ふわっと軽く飛び上がって、 お迎えのお客様の肩に自然におりた。
その瞬間を見てしまった私は、

───ああこれが、正しいんだ。

わけもなく、正解を視たと思った。
胸にすとんと、その言葉がおりてきた。


手がかからなくて


親バカなんだけれど、

リランは可愛いし、従順だし、大人しいし、
求めてくれるし、ずっと一緒にいてくれるし、ずっとハミハミしてくれるし、
愛することも、愛されることも、充分に味わえる、
最高のコンパニオンバードに育っていたと思ってる。
けれど、その幸せにひたっていることが、私のすべきことじゃない。
そうなりたくて、ここまで来たわけじゃない。
ずっと、そう言ってきたし、ずっと、そうやってきたし、
私がしたかったのは、とっても可愛い仔になるまで育てること、
とっても可愛いくて簡単に死なない仔がどうやったらできるのかと、
毎日考えて思索して試案して、可能性を見つけて道をつくること。
だから、



もう役目は終わっているのを本当は知っていた。


私のように時間に追われて移動を繰り返す人間じゃなくて、
沢山の小鳥や動物の世話に追われる人間じゃなくて、
その仔にファミリーを与えてあげること、
安心して暮らせる世界のチャンスをあげること。
そして、今までの仔がそうだったみたいに、
一羽の小鳥を迎えたことで、
長い人生に少し、変化が生まれる、楽しいことがある、
そんな誰かがいるということの、結果を知りたいと思う、
それを糧として得たいと思う。
そんなことを欲しがっている自分がいて。


本当にやさしくて

だから、これでお別れ。

長く一緒にいたのに、他の雛を育てたり、お届けできるように切り替えしたり、
それが少し困難で、ここも書けないことが多かった時期で、
特にマメルリハはいつも一番手をかけてしまうので、かかってしまうので、
リランは後回しになることが多くて、

「ちょっと一人で遊んでいて」

そう置いていくことも多くて、いつ手乗り崩れても、おかしくないと覚悟はしてた。
だけど、オカメインコさんのいいとこ全部受け継いだようなリランは、
いつふたを開けても、ニコニコと出てきて、
まるで準備体操をするかのように、少し伸びをして、
そして、すっと私の肩に乗り、幸せそうに羽つくろいをしてみせて、
私も顔や頭を揉んでやり、そしてふたりで頬をすり合わせた。
なにひとつ、文句を云わない。拗ねることもない。
優しい、優しい、だから、オカメインコを育てるのは苦手。
いつだって、みんなこんなかんじで、
どんどん扱いにくくなっていく、緊張を強いられるマメや羽衣といればいるほど、
オカメインコの素直さや愛情深さにガーンとやられる。
繁殖で一ヶ月以上巣箱にこもっていたジュラやトプスも、
それが終われば、また普通に私の肩でぼけっと手乗りに戻る。
マメルリハにはほとんどのぞめないその現象に、
私はいつも、オカメインコに嵌るのが怖くなる。
そう、こんなふうに、

ハッピーエンドに涙が止まらないようなことになるから。


でも君は、オカメさん、君たちはたくましい。
そして、私を好きなわけじゃない、人間を好きでいる。
だから、なんの迷いもなく、
私の向かい側に降り立ってみせた。
その、屈託のない顔を見て、ああ、お別れなんだと感じた。
そう、きっと、これでお別れになるだろうって、
やっぱり私は知ってたんだ。

だってそれが、目標だったんだもの。
「離したくなくなるほど可愛い」
そう思ってもらえるような、小鳥になってくれることを目指してきたんだもの。

そして、ハッピーがやってきて、
私は君に心からの祝福を贈らなくっちゃと小さく嗤う。


バイバイ、リラン、元気でね。
たくさん、たくさん視線を合わせてくれてありがとう。
私を見てくれてありがとう。
身づくろいしてくれてありがとう。
催促されると嬉しいの、ねだられると嬉しいの、なんでかな。
歴代一位を争うほどの、喜ばせ上手だったよね。
切り替えまで無事に育ってくれてありがとう。
ほんとうに、言いたいことは、たったそれだけ。

ほんとにほんとに、雛で死なないでいてくれてありがとう。


みんな元気で

今日、里親さんが決まっていた最後のジャンボさんをお渡しできた。
これで、今育てている雛はセキセイだけになって、
その子達はまだ募集しているわけではないから、
のんびり、三回挿し餌をすれば順調に育っている子ばかりだから、

少し、肩の荷が下りて、ほっとした。

青いジャンボ、グレーのジャンボ。
みんなふっくらした頭を寄せ合って、暑い夏をなんとか乗り切って育ちきった。
四羽のジャンボは、合計二百グラムほどなんだろうに、
バッグに入っていると、ケースや餌の分もあいまって、
毎日ずっしり重たかった。
春からずっとそんな感じだったから、突然軽くなった感覚に、
電車のなかで何度も忘れ物をしているんじゃないかと、おかしな気分になった。
みんな、元気で。
お騒がせした夏の雛が、ようやく途切れる。そんな、安堵と開放感のなかで、
一抹の淋しさが、風となって内に吹いた。

どうか、元気で。


救えなくてごめん

脆い。


まだ生後一年半ほどのあゆが、雛を産んで育てた。
順調な子育てに安心していたけれど、
生まれ育ったノーマルの男の子は、予約を決めていただくことができたのに、
徐々に現れた翼の色は、暗いグリーンだった。

その暗さが私はどうしても胸を張れず、

「マメルリハはやっぱりあざやかな地球色のノーマルが一番!」

そう書いてきた私には、この仔をそれだとは云ってお渡しすることはできないと、
そう思ってキャンセルを申し出た。
待っていただいた上に、こちらからのキャンセルで、
謝ることばかりだったけれど、
とても暖かい方で、快くご理解いただけ、
今は新しい綺麗な綺麗な緑色の
かわいらしいマメルリハをお迎えになったと嬉しい報告もいただいたりした。
私はつくづく、ここで出会う方に
自分は恵まれていると思う、いつも思う。

「どうしてこんなに優しいんだろう」

率直に、声に出してしまうほど、いつもいつも、赦される。
甘えてばかりで。

そして、

とにかく、あゆの何が原因で、色が濃い仔ができたのか。
相性がそうなのか、遺伝なのか、そうでないのか、それも自然なのか、
答えが知りたくて、そして猛暑をコントロールしたくて、
つけっぱなしにしていた巣箱で、あゆはまた卵をひとつだけ孵してた。

そして、三日後に、巣箱のなかで、雛を暖めるように覆いかぶさりながら、
もう虫の息だったのを見つけてしまう。

その雛は、他のペアがみんなシーズンオフしていることから、
誰か別の母鳥に育ててもらえるよう、そっと託すこともできない。
だからといって私が人工保育しても、
このくらいの豆は育つかどうか微妙なサイズで。
そして、母鳥のあゆをとりあえず取り出して、
仕方がないから人工保育しながら、母鳥にぬくもりだけを借りた。
それは、一晩のことだった。

早朝、挿し餌をあげた雛をまたふところに抱いて、
そのまま痙攣を起こしてあゆは亡くなった。
雛は、とても元気に転がっているけれど、
私は最後まであゆと子供を一緒にいさせること、
それは、巣箱のなかで苦しみながらも雛をあたためていたあゆの、
最後の願いのように感じていたから、そうさせた。
事実雛は元気だった。挿し餌もよく食べて小さい小さい声で啼いてもみせた。
いけると思った。願いは通じたと思った。

なのにそのあと、人工保育器にいれて、
元気だったのは何時間かだけのことだった。
あんなふうにおなかを満たしてころんころんのまま、
綺麗に水分を保ったまま、亡くした幼い雛は初めてだった。

何もない、糞も出ていた、
だけど、あの仔は逝ってしまってた。
お母さんのあとを追うみたいに、あゆと一緒に、お母さんと一緒に。



もう、やめたいと思った。


育たないと気付いていたことも、
助からないとわかっていたことも、
だからといって放っておけないことも、
巣箱をそのままにした判断ミスも、
目が異常に大きくてキラキラして、
そんな雛のときのあゆのひとつひとつの仕草も成長も全部覚えてる自分も、
失う悲しみに、何度も何度も、
慣れない自分も、向いてない自分も全部全部全部全部。

だけど同じことを繰り返しながら、猛暑のせいかも、夏のせいかも、
解剖に出す?夫はどうする?籠は消毒?雛は、


この仔は、お母さんと一緒に、このまま一緒に、
そう、だから本当はどこかで予感がしてた私は、
希望を持ってなどいなかった私は、
ちゃんとまだ、あゆの遺体を持ってて、
数時間前に硬くなったばかりの体を持ってて、

その羽の下に、

おなかの下に、

前日見つけたときと同じように、あゆがその仔を守るように、

そうして、ふたりだけにした。





生きている、この世界は、

鋼鉄のようで、脆くはみえない。
地球は、現実は、都会は、この空気圏は、
人間には脆くみえない、大きすぎて、広すぎて、
世界は人間が何億いようが、包み込んでまるのみして、
それでも揺らぐことはない。
私は、どこでだって生きていける。

だけど小鳥たちは、その私の手の中で、
8畳の部屋のなかで、45センチ角の立方体のなかで、
10×20ほどの暗い巣のなかで、死んでいく。
それは時々あっけなく、唐突で、
脆く脆く、命は尽きていく。

生存競争というものが必ずあることも、
それをなくした世界を構築しているはずの思惑も、
私の試みや願いなどほとんどが実を結ばない。
だけど私は、涙をしぼるように目をぎゅうぎゅうつむって、
全ての指を思い切り噛みながら、黙って泣いて痛みを受けて、
そして、立ち上がれるようになるのを待つんだ。
そしてまた、繰り返してく。一日を、こなしてく。
明日を迎えるために、できることをやって、
明日はあさってを迎えるために、できることをやって。


誰かにもらわれていったリランやジャンボたちと、
ふたり寄り添って永遠の眠りについたこの母子と、
私が、会えなくなることは同じ。
別れは、同じことのように見えていいはず。
私にとって物質的に「会えなくなる」ということに代わりはない。
そして同じく悲しいという感情が生まれるのに、同じく涙がこぼれるのに、
どうしてこれほど、命を失うことに打ちのめされてしまうんだろう。
どうして何度も迷ってしまうんだろう。
どうして、それなのに続けていられるんだろう。

同じことを、何度も何度も、

書いて、泣いて、見つめて書いて、また泣いて。


でももう、お別れは言い尽くしたよ。
あゆ、バイバイ、元気でね。
やっぱり贈る言葉も同じだね。
私は本当に、ワンパターンだ。
濾過されたみたいに、できること、かける言葉、
そぎ落とされて、わずかに残った、霞を欠片を、そっと開いてみせるだけ。


助けてあげられなくてごめんね?
雛のことも、なんともしてあげられなくてごめんね。
気付けなくてごめん。
もっと頻繁に覗いて、容赦なく雛を捨てて、
あなたを助けるべきだった。それは、きっと、そっちが正しかった。
なのに出来なくて。出来なくて、そのせいで両方死なせた、ごめん。
また間違えた。


早く終わって。

暑くて、苦しい、
夏よ早く終わって。









ブログランキングに参加しています。1日1回はポチしてね
    ↓ ↓ ↓ 

★コメントや質問はコメント欄や
カテゴリー欄「メールBOX」で受け付けまっす
リンク切れや画像が見えないなどありましたら教えて下さい
どこでもどうぞ!







ランキングに参加しています。

★★★今日も最後まで読んでくださってありがとうございます♪ 励みになりますのでよろしかったらクリックお願いします!★★★

にほんブログ村 鳥ブログへ
にほんブログ村
バイバイ、みんな元気でね


関連記事
Category: ペットロス
Published on: Sun,  22 2010 05:48
  • Comment: 11
  • Trackback: 0

- 11 Comments

ピーちゃんママン  

涙 涙でした。
あゆちゃん 最後まで立派に母でしたね。

学ばされました。

リランちゃん本当に娘を嫁に出した心境ですね。

うれしいけど淋しいでも嫁ぎ先で、かわいい子と言われ幸せに過ごして欲しい…それは、親心そのものだと思います。

いつかリランちゃんのようなオカメと縁があれば、うれしいな~
私の運命の子はきっといると信じてます

2010/08/23 (Mon) 00:51 | REPLY |   

ま  

あなたに雛を捨てるなんて ・・
そんなことできないと思います。。。
判断は間違っていたのでしょうか・・・
エジプトの話以来の泣きようです;;
こんなに鳥の事で泣いたのははじめてかもしれません。

2010/08/22 (Sun) 22:29 | EDIT | REPLY |   

きりつま  

目の大きなあゆちゃん。
可愛い美少女だったあゆちゃん。
目の大きな子を見る度にあゆちゃんのことを思い出すことが多かった私。

そんなあゆちゃんが突然逝ってしまうなんて、驚きました。

優羽が逝ったばかりで更にあゆちゃんまで…淋しい8月になってしまいましたね。

でも淋しがっていても仕方ないですよね。
残された皆の為にも前進してくださいね。

最後まで母親だったあゆちゃん。きっと愛する雛ちゃんと一緒で淋しくないと思いますよ。

2010/08/22 (Sun) 22:21 | EDIT | REPLY |   

nabi  

・・・涙がとまりませんでした。
あゆちゃんを、そして雛を亡くした辛さは他人が分かれるものではないと思います。でも文章から伝わってくるものがありました。
 この猛暑の中、うちでも最古参インコが初めて産卵し、私もやっと雛が生まれるという経験をしました。でも、生き残ったのは7羽のうち、1羽だけでした。しかも私のミスで2羽の命を落としてしまい、辛い思いは消えることがありません。それでも、残った1羽は、たった今、私の目の前で巣立ちならぬ「籠立ち」をしてみせてくれ、得意そうにケージのてっぺんに登りました。生き残った命のために頑張らなくちゃいけないんだな、と私も思わされています。それにしてもいくら夏子が弱いとはいえ、雛が育つのがこんなに難しいとは思いませんでした。S子さん、猛暑の中、本当にお疲れ様です。あゆちゃんたち親子が空で一緒に幸せでいることを祈りつつ、早く元気になってくださいね。

2010/08/22 (Sun) 22:05 | EDIT | REPLY |   

M子  

読み進めて行くうちに
涙が溢れていきました。

どんな命も限りがあり
短くとも長くとも
あゆちゃんも赤ちゃんも
精一杯生きたのだと思います。
誰も悪くはありません。

二羽一緒にお星様になった事は
悲しいけれど・・・
きっと二人にとって幸せだったのだと思います。
今まで、S子さんのもとで過ごせた事を
きっと感謝して旅立ったのだと思います。

2010/08/22 (Sun) 20:10 | REPLY |   

おりおり  

リランちゃん、お迎えされたんですね。
良いことだと思いますが、もう見れないのが寂しい。。。
新しい家族に、存分に可愛がってもらえますように。

うう、寂しいなぁ(T-T)

2010/08/22 (Sun) 19:58 | EDIT | REPLY |   

サンカク△  

やっぱりお別れは悲しい

いつか来るとわかっていても・・・

この世からいなくなってしまうのも
会えなくなるのも
同じ・・・?

あゆちゃんのこと
命は誰にもコントロールできないんだって改めて思ってしまいました。

私も思い出して・・・悲しい。

2010/08/22 (Sun) 19:32 | REPLY |   

ふろいらいん  

母と子として。

私たちも含め、命は、儚くて脆いものだと思います。
でも、目の前で逞しい姿を見せてくれることもあって、
そのバランスの中で、みな生きてる、生かされているのかなぁと思います。
そして、その数だけ別れもあって。。。

それでも、命と向きあうS子さんの姿勢に感動して、
私も、いつもこちらにお邪魔してしまいます^^

あゆちゃんとあゆ雛ちゃんは、生まれた日から
命が尽きるその瞬間まで、ずっと母と子として生きたのだと思います。
残された、しんのすけくんのことも心配です。。。

ひと月前に、2歳半のルチノーオカメ♀を逃がしてしまい、
ひとつの別れを経験しました。
すべて私の責任なのですが、そんな別れもあるんです。
それから、捜して、捜して、捜して・・・
それでも再会を果たせないでいます。

2010/08/22 (Sun) 13:43 | EDIT | REPLY |   

pioniko  

前者は、去ることでその愛おしさをより強く残してくれたし、
後者は、去ることでその命の尊さを寄り強く思い出させてくれた。

生きている限り、きれいごとじゃ乗り越えられないことが次々起こるけれど、
どの命も、みんなその瞬間瞬間にいろんなことを教えてくれるのですね。

私は繁殖が怖くて、絶対にしないと決めているのです。
だからうちには男の子しかお迎えしない。
それは歪んだ愛情かもしれない。
恋することなく私だけを見て生きている子たちを見ると、傲慢だなと思います。

どの育て方が正解かなんてない。
でもどの命もその長短にかかわらず、
幸せでありますよう。

2010/08/22 (Sun) 11:14 | REPLY |   

茂  

さみしいお話


 寂しいお話ですね。でも貰われていくのと天に召されるのとは違いますね。でもお別れで悲しんでいるとは限らないし、いつまでも心に思ってあげることが大事かもしれませんね。

2010/08/22 (Sun) 10:28 | REPLY |   

心菜  

はじめまして

心菜です。ブロ友になるよ!
よろしくね。ショパンかわゆ~ks

2010/08/22 (Sun) 09:37 | REPLY |   

Post a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。