恋する小鳥

Irreplaceable 

連休はきらい

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揺れるときに



三十過ぎてこんなのは気持ち悪いだけなんだろうけど、
ひとりで作業していて、ふっと口元に手をあてると、
そのまま声を殺して泣いてしまうことがある。
年に何回か、もしかしたら一度くらいか、
必死に顔を掴んで堪えようとするけれど、
たまらず泣いてしまうことがある。
そうなってから、理由を考えて、思い出して、
ああ、傷ついていたんだな とか、
ああ、あのことがこたえていたんだな とか、
感情と涙をどうにか押し戻そうと口を押さえながら、
自分が実はすでに落ちていたことに気づきだす。

かすかに漏れる声に、
反応して飛び込んできて、ぶつかる飼い犬の舌。
不安そうな鳥。
私のまわりは動物でいっぱいで、
庭は枯れた花ガラを摘んでほしがる植物で覆われて。

世の中には不幸なひとがいっぱいいて、
すばらしいひとがいっぱいいて、
五体満足でそこそこに暮らす、私はとても恵まれていて、
文句のひとつも言えなくなるほど、
私はとても恵まれていて。

少し恋がうまくいかなかったくらいで、
人生はただ、生きているだけで成立している。
大病を患っているわけでもない、親も両方生きている。
それなりに笑うことがあって、
それなりに歌うことがあって。


だけど時々死にたくなる。
消滅していなくなりたくなる。
火葬しなくていいほどに、
木っ端微塵にちぎれて消えてしまいたくなる。
早くすべてをやめたくなる。
全部投げ出してやめたくなる。
子供のころからずっとそうだった。
そういう自分を恥じてきた。
だけど30年たっても変わらない。
あと何十年と、生きていけたら、
これからもずっと、その衝動と戦っていくんだろう。
家族があって、恋人がいて、
だけどそれは絶対的な居場所ではない。
自分がぐらついたときに、なにかがある、
そういうひとに、なりたかった。
だけど、自分がぐらついたときに、
そうやって逃げたくなる、やめたくなる、のは、

きっと、何もないからだろう。
私には、何もない。
絶対的な、何かがなくて、
自分しかなくて、その自分がぐらついたときに
これ というものがない。
そこが、最大の長所と思い込んできたのに、
完全自立した人生で、終生を終えたいと思ってきたのに、
その大切な「芯」を見つけられないおかげで、
ただの寂しがりやの孤独な老婆にしか道が見つからない。
いつまにか、弱点だらけで、
自分のあまりの情けなさに、呆然として、
こんなはずじゃなかったと、
ありきたりの悔しさでいっぱいになる。



まだ、ひとりが耐えられないなんて。
こんなに、努力しているのに。
どうしたら全部諦められるのか。
欲深さを、白く洗い流すために、
あとは何をしていけばいいんだろう。
どんなふうに手を離せばいいんだろう。
どんなふうに、方向転換していけばいいんだろう。
どうしたら、うまく生きられるんだろう。
ここにいることが、本当に正解なの?
もしすべて間違っていたとしたら、
未来の私は、どれだけの後悔の日々を過ごして生きてくんだろう。
その時耐えられるんだろうか。
子供も孫もいなくて、夫も友人もいなくて、
それでも変わらずインコを指にのせて、
ヘラヘラと笑ってインスタントを食べているんだろうか。
ホームレスになって、紙袋をいっぱい持って、
町をさまよっているんだろうか。
そんな老後しか想像できたことがないのに、
その姿を平気で受け入れられるほどに、
強くならねばといきがる必要があるんだろうか。
何もかも、もう間違っちゃって、
どうしようもないんだろう。
ぶくぶく太って、醜く老いて、
汚くて臭くて、面倒でわからずやで、
私はきっと、誰からも厭われる厄介なひとになる。
私が染める、カラフルな色は全部、
全部全部憧れ。ポップで、ライトで、日本的でない。
何もかもが憧れ、うらやみ、ねたみ、
華やかなすべてが、私の裏側。
それでもいい。
欲しいものが、手に入らなかったとき、
我慢した。誰もがそう。ほとんどの人がきっとそう。
まだ出来る。チャンスもある。叶わなくても、
我慢はまだ出来る。
少なくとも愛してる。
たったひとりのあのひとも、あの日々も、、
うまくやれない周囲のひとも、
小さなもの、生きているもの、生まれてきたもの、
命はなくても、愛らしいもの、
この世、この国、この時代。
私はまだ、いろんなものを愛してる。
勝手に勝手に愛してる。



















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Category: 鳥以外のこと
Published on: Sun,  01 2011 22:18
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- 1 Comments

すが  

あなただけじゃない。

はじめまして!いつも楽しく読ませて頂いています。コメントは初めて書き込みます。

私も大野さんが好きで、実家にずっといた白文鳥の思い出を大事にしてて、そして上手くいかなかった恋を引きずっていて、30も半ばにいて、気付くと圧倒的に一人だと実感して、ふと泣いてしまう事がありますよー。私も年に1、2回ですけど。

彼氏がいて両親がいて、友達がいて、寂しいと思わなくても、寂しいと思わないから孤独ではない、という事はないと思います。私は都会で一人で住んでいますから、大好きな小鳥も犬も飼えないけれど、管理人さんの周りにはいっぱい小さな命がありますよね。羨ましいです。絶対私より少し周りは温かいですよ!手のかからないカッコ良いお婆ちゃんになります。命を守り続けているんですから。

前に櫻井さんと大野さんの関係性を書いてらしたのを読んで、全く私とおんなじ考えで、それ以来のブログファンです。長々失礼しましたー(^^;;

2011/05/02 (Mon) 22:28 | REPLY |   

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