恋する小鳥

Irreplaceable 

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さいたまバンザイ




熱気とあったかさ みたいなものは
同じではないはずなのに、
埼玉のフィギュアスケート世界選手権の様子が伝わってくると、
ものすごい熱気と、温かさを同時に感じてしまう。
ついこの間、スポーツメディアが通り過ぎたロシア。ソチ。
青かった。冴え冴えとしてた。
氷は白く濁って、まさに冬の海のようだった。
スケート愛ではなく母国愛を叫ぶ観客の前で、
それでも戦いは始まって終わった。あっという間だったけれど、
豪華な豪華な、競技の祭典だった。

さて、さいたま。
あえてひらがなで書きたい,
愛すべき聖地さいたま。
素晴らしい観客。素晴らしい音響。
素晴らしい世界選手権を、みんなで作ってる。
それが伝わる。
これがラストスケートになる選手のために、
1ポイントでも良い点数が出るようにと。
はじめて日本に来てくれる選手のために、
少しでも良い感触で滑ってもらえるようにと。

お茶の間では、画質はきれいなのに、
カメラアングルは今までにないほどよくないし、
広告看板は相変わらずくそダサいし、
ジャパネットの社長と和田あき子の顔ばっかり浮かんでくるし、
観客の顔は選手以上にクリアに映りすぎだと思うし、
いつもの中継のほうがいいなあと思うけど、
でもなんといっても極まっている。
会場の雰囲気がとても良い。選手は氷に愛を、
観客はそんな選手に惜しみない愛情を送り続けてる。
どこで手拍子するかも事前にばっちりクリアしてる。すごい。
素晴らしい演技に惜しみなくスタンディング。
惜しかったけど、でもここまでのスケート人生に、
エールと感謝を送りたいから、
誰よりも大きな拍手を打ち鳴らして伝える。
たとえ言葉が通じなくても、
それぞれのいいところを、みんな知ってる。
愛しく思ってる。
羽生君の上腕に散りばめられた赤や緑のビジューにさえ、
ジョニー・ウィアーの幸せを願い、みんなで目をつぶる。
ひとつのジャンプ成功に、大きなガッツポーズ。
私たちはもう知っている。日本人は、世界で一番
フィギュア選手のジャンプの苦労を知っている。
どんなジャンプでも、試合のなかでひとつ成功させることが、
どんなに難しくて努力がいることかを何故か知っている。
勉強したような気がする。
高橋選手が故障して血のにじむようなリハビリをしたこと。
軽々と飛べていたはずのジャンプが
体の成長と共に飛べなくなる不可解なもがき。苦しみ。
一度は離れたリンクで、再び会心のジャンプが飛べたときの、
湧き上がるような感動、ほんの数秒の瞬間に起こる、
回転が足りた、足りない、高さ、美しさ、
加算されない影の努力、影の苦しみ、
私たちはただ、強い選手に恵まれた国がらだからといって、
フィギュアになんとなく詳しくなったわけではない。
みんなでいつの間にか愛してしまっていたのだと思う。
ひたむきさ、あきらめない強さ。
人生がこめられた、一幕の銀幕のようなプログラムを。
時に彼女たちに代わって、その理不尽さに怒り、
悲劇に打ちのめされ、目を覆って見るのが怖い試合もあった。
勝手に共に泣き、勝手に心配し、勝手に喜び、
熱狂していた。新しいスター。ベテランの滑り。
世界一フィギュアスケートを愛している国といって
過言ではないと今年もまた確信を更新した。
冬を知らせるニュースのように、真央ちゃんの話題が咲いて、
いつしか国民的スポーツになっていた。
愛されるべき、素敵な選手たちばかりで、
氷の上が、眩しく、輝いていた。

演技のあと、歓声と花束が飛んで、世界が狂騒に崩れるのに、
数分後にはさあっと静まって、
何事もなかったかのように、乱れなく着席して静まっている
会場の様子を見ていると、
時々、恐ろしいような気持ちさえする。
日本は競技のレベルはあがっても、
観客のレベルが低いという記事が時々出て、
いつだって誰かに貶められるけれど、
そんなことはない。胸をはっていい。
どこのようつべ探したって、
この埼玉の会場ほどに満員で熱気に包まれた
世界選手権はない。
自国以外の国旗をどれだけ大きく振っていることか。
それが理解してもらえないわけがない。
羽生選手や高橋選手の熱狂的な女性ファンの行いも、
時に非常識なものがあっても、
それだけがすべてではない。
またそれらで帳消しにされるほどのレベルでもない。
備わったホスピタリティへの、
強烈な嫉妬だと思って気にしなければいいのだ。

町田選手のエデンの東は、今まで見たどの演技よりも
感動した。ベルネルのこの笑顔とバンザイと、
ジェレミー・アボットのフリーの演技。
どれも本当に素晴らしかった。真央ちゃんはナウシカ。
去ってほしくないけど、試合後にお母さんに抱き付いていた
真央ちゃんばっかり思い出すから、
真央ちゃんには早くお母さんになってほしいとか、
また勝手に思ってる。
そうしたらきっと、本当の意味で、
欠けたピースがまた埋まる。



さいたまバンザイ。
エキシビジョンは、きっとまた、
暖かくて、礼儀にあふれた歓声に包まれる。
大好きだったフィギュアが、ひとつシーズンを終える。
プルシェンコから織田くんまで、
色とりどりだった、ひとつの時代が去っていく。
新時代の女子はロシアから美貌の花がいくつも咲いて、
プーさんと握手する可愛いキングが躍動してる。
本当に素晴らしいシーズンだった。
真央ちゃんの8トリプルは生涯忘れない。
感動をありがとう。お客さんもありがとう。




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Category: オリンピック
Published on: Sun,  30 2014 00:19
  • Comment: 2
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- 2 Comments

てる  

ださいたま

埼玉は、サツマイモくらいしかなく、都心まで通える穴場です。

しかし田舎です。
最近は人口がふえて住みにくいです。

羽生さんは、かわいいですね(笑)

なんとなくですが、羽生さんと真央さんは交際しそうな気がします。

浜田雅功と桝田えりなも怪しいです。

2014/04/06 (Sun) 17:14 | REPLY |   

さり  

素晴らしい観客でした

S子さんのブログを読みながら、さいたまでの熱狂を思い出して、また涙してます……

現地観戦してました!男子SPと女子SP!(ペアのフリーも見ました)
男子では、S子さんが書かれているように、アボットやベルネルへの感謝が会場に満ちあふれており、町田くんのエデンの東は、会場のすべてに町田くんの表現が伝わり、小塚くんの登場には観客からの温かい視線と拍手(それと、見事な拍手隊!)
羽生くんには熱狂的な声援が飛んでました~(あの問題の声援は大顰蹙でしたが)

女子の日は、昔からのファンと初心者のファンが入り乱れてましたが、女子三人の演技には、観客すべてが息を飲んで見守ってましたよ。
その中でも真央ちゃんのSPは、妖精さんが氷上を舞っているようでした。

演技が上手く行かない選手にも励ましの拍手、惜しみないスタオベ、選手がそんな観客へ感謝の気持ちを込めての挨拶……
スケーターたちが日本を好きでいてくれる、それを実感した観戦でした。

2014/04/02 (Wed) 10:05 | EDIT | REPLY |   

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