恋する小鳥

Irreplaceable 

荒獅子椿

ひらひら



小さい椿の苗が好きだ。
大きく育つまでにもいっぱい蕾をつけてくれるけど、
実際に開いてくれるのは、何年も先だったりするから、
そのうち品種名がわからなくなってしまうのだけれど、
こうやってたった一輪でも咲いてくれると、感激してしまう。
この椿は「荒獅子」さん。
濃紅の獅子咲の大輪の薔薇みたいな大きい椿で、
なんと9月から春まで咲くという。
(でも実際に咲いたのは4月の中頃だったけど)
以前卜半の椿の苗をいくつか盆栽風に仕立てて飾っていたら
3本ほど盗まれてしまったので、
あと一年ほどしたら鉢植えから地植えにする予定。


卜半とはまた違う味わい


いっとき赤に凝っていた。グラジオラスも赤い色の咲く球根を、
ツツジも真っ赤な本霧島を選んでいた。
うちのようなくすんだ和風の小屋みたいな家には暗すぎるとわかっていたのに、
今頃になって、あまり映えないなあと思ったりする。


ぶつむいてしまう



家には古い大きな椿がもともと2本ある。両方なんともぱっとしない椿で、
愛情が持てないまま防虫と施肥に手間がかかって切りたかったが、
引き取った祖母によると、そのうち庭の一等席にある一本は
50年ほど前に伊豆大島から持ち帰った金魚椿だという。
まるで金魚のように尾がつく葉っぱの金魚椿は、少々憧れの椿だったが、
我が家の椿は先祖返りしているのか、現在は普通の葉っぱである。
ただ、祖母が旅先からどうしてもあきらめきれず
船旅行の間、手で覆って持ち帰ったと言われたら
切るに切れなくなってしまった。
椿の寿命はゆるやかに長く、500年を超える大木も珍しくない。
長生きすれば、自分が伊豆から嫁に来た
金魚椿だったことも忘れてしまうのだろうけど、
毎年毎年100を超える花はしっかり咲かせてる。
それはまるで当たり前のようにさりげなく同じループ。
蕾のまま春を終える若苗たちを前に、
貫禄の咲き様を見せているおばあちゃん椿が、
なんだか少しかっこいいと思った。



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Category: 恋するガーデニング
Published on: Sat,  01 2017 00:00
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