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恋する小鳥

Irreplaceable 

おそるること

zaza (4)



ちょっと認知症がすすんできた祖母がいて、先日遅まきながら母に頼まれ庭の柿を収穫していたら
熟れすぎてグデグデになった実ばかりなのに、まだ青いのに取るなと杖を振り回して騒がれてしまった。
ちょっとその様子が異常だったので、気味が悪くなって退散したのだけど、
そのあと私がどこかへ沢山の柿を取って持ち去ったと言いふらしてきかないらしい。
私が鳥たちにあげたくて母にわけてもらった柿は2個だったのだけれど。

先日今度は弟が実家にやってきて、また母が頼んで(ここが元凶かも)柿をとっていたら、
弟の妻子もいる前で、また祖母がヒステリックに青いのに取るなと大騒ぎしてやめさせたらしい。
弟は男児というだけで祖母に溺愛されてきたので、本人も慕っていて、
あの女は頭がおかしいという私や親戚の意見を取り合わずに育成されてきていたので、
祖母の醜態に大変に驚いていたそうだ。
ようやく自分の母親が、暢気に親を引き取って楽しく暮らしているわけではないことに気がついたらしい。
毎日毒親によるノイローゼになりそうなほど罵られる、老老介護の火ぶたが切って落とされていたことに。

祖母は私は脳みその出来が人より良いからケアハウスでも年下の老人達の世話をしていると豪語しているくらいで、
ひ孫たちの前でもしゃんとした曾祖母であろうと金も見栄も惜しまなかったけれど、
その壁がどんどん剥がれていっているのだろう。
ひとが崩れて歪んでいくのを、俯瞰して、ただ待っている自分を私は知っている。


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みんな大好きターシャの庭をつくりあげたあのターシャばあさまのような、
素敵な老婆になりたいと年を重ねていこうと努力しても、
私が行き着く先も、結局ワガママを言ってヒステリックに悪口を言って憤怒の海にのまれる
クソババアになってしまうものなんだろうか。
弟はすでに四十を過ぎても私が独り身なので、
将来自分の娘達に面倒をかけてきたらどうしようと母にこぼしているらしい。
そういうことは聞きたくないんだけど、
とにかく私は姪にもまったく関わらないし、これからもそうすると伝えておいてと言うだけ。
面と向かって弟と話したことは、もう十年以上ないと思うし、
これからも特に道で通りすがったとしても、挨拶ひとつするつもりもない。
でも認知症になったら、ちょっとわかんなくなってきたら、
弟が案じるように、私は親族の誰かに委ねられる以外の方法を前もってとっておけるだろうか。

どうしたらいいんだろうね。ひとりで暮らして頭がぼんやりしてきたら、
自分で自分の食事とか洗濯とかもろもろ出来るのかな。
どこか役場に行って「私ちょっと狂ってきたみたいなんですけど」って自分で申告するのかな。
終活は前もってやっておくけど、その手前の段階が怖いよね。
カジュアルに老後を考えたりする時代になってく。昔は老後になるまで老後のこと考えなくて良かったのに、
今は就職したらもう老後のために生きるみたいに保険とか年金とか回りが騒がしい。
そりゃ少子化になるし、車も家も買わなくなるよね。だって怖いもん。

どうやら私たちは、体が動きにくくなって働きにくくなってからも、
さらに二・三十年は寿命がある動物になったってことに、みんな気づいちゃった。
厄介な老害になりたくないのに、下の世話されるようなことになりたくないのに、
恐れている未来の自分が具現化されたものが目の前にあって気が滅入ってる。
いつか鳥たちはいなくなる、犬も、もうお世話する元気はきっとなくなってしまう時が来る。
そのとき最後に残るのは、変わらずずっと手がけていられるのは緑なのかなとか庭仕事するたびひとりで未来を恐れてる。
誰かと結婚したら、せめて伴侶と寄り添ったら楽になる?違う?私は何を間違った?
今植えたものが、宿根草や木々が、シャクヤクが、
何十年たってもあるように、ずっといなくならないように、そう願ってこつこつ植えてる自分がいるんだよね。



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Category: 恋するガーデニング
Published on: Fri,  26 2018 02:34
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