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恋する小鳥

Irreplaceable 

義仲の秋

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ブランコモデルに選ばれてそっぽ向く義仲



私のマメルリハの中で最もハードなブルーパイドの義仲は、
ずいぶん前に同じくハードなノーマルパイドの巴を亡くして、そのあと暴れに暴れた。
現われる彼女候補をどんどん威嚇してはねつけて、なかなかのち添えが決まらなかった。
ようやくノーマルの若い女の子を側女にすることに同意して、
それからは仲良く楽しく暮らしていた、と思う。


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キリっとして、目がいつも怒りがちでサムライっぽい義仲



もうずいぶん高齢の彼は、最近めっきり痩せたし弱ってきていて、
暖かい場所を作ったり、乗りやすいとんがりハウスに新調したり、
うまく季節の変わり目を移行できるように、気を使っていたつもりだった。

それがとうとうこの間、日差しが暖かかったので窓を長時間開けて換気していた日、
夕方に戸締りに行くと、仮死状態で床にあおむけに転がっていた。
ぎゅっと足を握って小さく固まって、まるでセミかカナブンの死体のように。

急いで取り出したらほとんど感じないくらいの軽さで、
半日は食料を摂取していないように感じた。
マメルリハは食べ続けないと死んでしまう鳥。
一日食べないと命を落としかねない鳥。

小さい隔離ケースにカイロを敷いてフリースを敷いて、フリースでくるんで、
そして湯たんぽとストーブで温めて看病を始めた。
怪我の有無や糞の状態や万が一の寄生虫のあとなどを調べていると、
9割無理かなあと思っていたのに息を吹き返して、
少しづつ食べるようになり、水も与えるとコクコク飲んでくれるようになった。
それから5日ほど隔離生活を送ったのち、もとの籠に戻すことができた。
今では彼女と仲良く小さなブランコに相乗りしている。

危篤や重篤から復活したとしても、老鳥はまた体調を崩していくだろう。
それでもまだ、もう少し、彼女といたいやね。


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彼女がいればブランコに留まってくれる義仲




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義仲は羽が紺碧と、ところどころ純白に抜けるとても綺麗なパイドなのだけど、
写真を一番撮らせてくれない性分で、黒いカメラが大嫌い。
だからモデルのお仕事も滅多にしてくれない。
「綺麗な背中の模様が撮りたい、その美貌を正面から写真におさめておきたい。」
そんな私のギラギラした思いに敏感で、すっと逃げて行ってしまう。


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具合が悪くなったのち、隔離ケースに何度か彼女をお見舞いに寄越すと大変喜んで、
そのあとも彼女と一緒にいることを鳴いて望んだのでもとの籠に返したけど、
ふたり仲良く隙間なく支え合っているのを見ると、
「死がふたりを分かつまで」という言葉がよぎる。
一緒に京都にやってきた巴との別れ、今度はきっと先に逝く義仲。
義仲はきっと、彼女を巴だと思ってる。暴れて威嚇して追い返して、
ずっと探していたのは死に別れた巴。
ようやくこの女性ならと受け入れたのは、
義仲が彼女を子供の頃から一緒に育った巴ちゃんだと思ってるから。
いなくなった巴ちゃんが、戻ってきたのだと信じているから。


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ふたりの脚が好き。いつも四つ、並んでる。




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Category: 病気&怪我
Published on: Sat,  21 2020 00:11
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マメルリハ パイド 義仲

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