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恋する小鳥

Irreplaceable 

蟻と蕾

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初めて蟻に咬まれたとき、びっくりするほど痛くて驚いた。
何か敵意を向けたわけでもないのに、勝手に服の中に入ってきて、
勝手に噛んできた。なかなかひどい奴だと思った。
蟻を殺すつもりはないのに、
蟻は急に何かに怖くなって噛んじゃったのだろう。
大事な芍薬をこんなふうにされても、怒ったことさえないのに。



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それでも花は咲くのでいいけど。

無農薬といいつつ、実は椿だけは農薬使ってる。チャドクガ予防に。
身近なひとで登山に行ってチャドクガにやられて全身麻痺になって寝たきりになったひとがいて
今はリハビリでなんとか少しは起き上がれるようになったそうなのだけど、
当時は山から自力で下りることもできず救助してもらって大変だったそう。
それを聞いてからは余計怖くなって椿だけは年に二回防除散布してる。


バラにはニームという天然由来の虫よけオイルも良く効くと聞くけど
虫をよけるというより虫が脱皮できなくなったりする効果があるみたいで、
それは何か気の毒な気がして、やっぱり使っていない。

ただアゲハの幼虫がみかんの木に大量発生していると嬉しくて喜んでいたら、
次の日見ると震える一匹しかいなくなっていて、よく見ればすぐそこにカマキリがいて、
どうもそいつがその子の姉弟たちを食べちゃったみたいだとわかった。

思わずカマキリを遠くにぶん投げてしまったけど、
なかなかカマキリはその場から去ろうとしなかった。
あと一匹ありますよね、と言わんばかりで、きっとそのあと、
私の不在のときにまた戻ってきて最後まで食事をしただろう。

そのカマキリも私が多分大事にして鳥に見つからないように隠しておいた卵から孵ったカマキリで、
結局そうやって虫を大事にしていても、虫同士でまた殺しあうので、
何かとても、無駄な気がする。

そこに昆虫博士のように自然の営みの神秘さを見いだせればいいのだろうけど、
弱肉強食と食物連鎖のうざさに滅入るというか、投げ出したくなる。

人間が植物を大事にするために農薬を使っても使わなくても
生物はどんどん生まれてどんどん死んでいく、ほんの小さなささいな自然の出来事のようで、
そこに小さな抵抗をしたところで、何かすごく無駄なことのように思えてくる。
齧られたら植物だって痛い。ストレスを感じてる。
それでも我慢してもらって、蜂や蝶がやってくるガーデンを作りたい。
そのことで受粉がかなったり、鳥がやってきて種が遠くへ旅出来たりして、
植物にだって虫が来ることでお得なことがあるのだけど、
無農薬ってそんなにいいことばかりではないとはわかってる。
ただ蜂を呼びたかったり、ブッダが歩き回ったりするときに不安になったりしたくないだけ。
そのうち体力も続かなくなって、いつか庭を手放したときに、
植物と土たちだけで自力で生きていけるような、強い庭になっていてくれるといいなと思って。




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Category: 今日の小鳥たち
Published on: Tue,  24 2020 04:26
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芍薬

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