
私は数年前から蜜源植物を植えることに熱中していて、
特に庭に来る蜂と蝶と蜘蛛を大変大事にしていまして、
そのせいかいくつかの雑草が捨てられなかったりします。
庭における私の天敵軍は初期から一貫して「ミョウガ」「ヘクソカズラ」「ドクダミ」「フキ」の連隊です。
ただ、ドクダミはお茶にしたりチンキにしたりして扱える余裕が出てきたし(前は顔を見るのも嫌だった)、
フキは随分駆逐できました。
ただ四苦八苦の駆除にも関わらず例年数を増やしその臭いに辟易していたヘクソカズラ。
しかし、これにとって代わる植物が数年前より現れ、勢力図が塗り替えられようとしています。
それがこの、野葡萄です。
じゃーん。

いやもう、年々増える増える・・。
抜いても抜いてもきりがありません。この小さなブドウが飛んでいって、
生えてくるようです。これがヘクソカズラとガチンコの戦いをしています。
ただヘクソカズラは柔らかいので、バラや牡丹など、ありとあらゆる花に巻きからまって枯らしてしまいますが、
ノブドウは太い茎で伸びますので、それほど絡みつかないので、
普通の植物の邪魔にはそれほどなっていません。それと
虫がとにかく寄ってきて蜜を吸うので、大人気すぎて切れません。
ヘクソカズラみたいに臭くもないです。花の可愛さでは負けますが、実の美しさでは勝ちます。

咲いてるようにはさっぱり見えませんが小さく花がさいています。
地味すぎてほとんどわかりませんが、蜜がたっぷりあがってくるそうで、
虫にはたまらないそうです。
ありとあらゆる蜂がやってくるので、今触るときっと刺されますから夏は放置で伸ばし放題です。
蝶も蟻も大好きみたいなので、花のあるうちは覆わせておきます。

野葡萄の実の中には虫がいるとかで、食べられもせず、全然使い道がありません。
ブドウなのにツルもあまり使えません。どちらかというとヘクソカズラのほうがツルが取りやすく
秋のリースなどに使いやすいです。
本当に、ただ蜂のために置いているだけなのです。
野葡萄の花が咲いている今、蜂たちはヘクソカズラに見向きもしません。
このまま肩身も狭く朽ちていってほしいです、頑張れ野葡萄!

ちなみに推しの蜂はクマンバチです。昔から大きくて優しいあの蜂が大好きでした。
で、ずっと英語でバンブルビーと呼ばれるあの黒い蜂と同じ蜂だと思ってたのですが、
バンブルビーはずんぐりむっくりのあの可愛いマルハナバチのことで、
クマンバチはカーペンタービーというそうです。ずっと全部バンブルビーだと思ってたー。
孔を開けて蜜を吸ったりするので、大工という名前なんでしょうか。
とにもかくにもノブドウとヘクソカズラの戦いを、これからも見守っていきたいと思います。
人間の手でどうにかしようと思うからダメだったんだ。
植物の敵は植物なんだって、反省してます。
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Category: 恋するガーデニング
Published on: Fri, 22 2022 01:52